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2012年1月18日水曜日

地球外生物を地球のレベルで語るな

科学系のニュースで、●●という星にはアミノ酸があるので生物が存在する可能性が出てきたとか、数千度という灼熱地獄のため生物は存在しないことが判明したとか、地球外生物についての話題が時々出ています。地球外生物の存在を追求するという、非常にロマンあふれる研究をしている方々がいるようですが、そこから導き出されている、要するにニュースになっているような話を聞くたび、私は激しい不満に襲われるのです。


確かにアミノ酸の有無は、生物の存在確認には非常に重要な要素だと思われますが、それは地球上に存在する生物、地球上で共有されている知識の範囲内の話ではないでしょうか。「宇宙の生物=地球上の生物」と定義付けしたうえでの話ならそれでもいいのですが、いや、だとすればなおさら、なぜそのような無意味な定義付けをするのでしょうか。専門家ではない私にはどうしても納得が出来ないのです。

例えば、呼吸もしないし声を出すこともない、動くこともないし成長もしない、 手で触ることも出来ないし目で見ることも出来ない‥‥そんな生物がいてはいけないのでしょうか。現在の地球の知識では確認出来ていない物質、把握出来ていない法則、想定も出来ない理論‥‥そのようなものが、この広い宇宙に存在していないという前提なのでしょうか。

現在、我々人間の目に見える範囲や耳で聞こえる範囲に限界があることは一般人でも知っていますし、アインシュタインの相対性理論が、時間や空間の原理を完全に説き明かしているかどうかの確認さえ出来ていません。それであればわざわざ自分から視野を狭くしたりせず、言うなれば人知を超えた世界が我々の周りには存在しているという認識に立ったうえで、地球外生物の研究をしていくべきではないかと私は思うのです。

もちろん、現代科学で調べられないものは、見つけることも、その存在証明も確認も出来ないでしょう。でも、そのつもりで探し続けるのと、初めから存在しないものとしているのでは、導き出される結果も違ったものになってしまうのではないでしょうか。

「科学的に証明できないから存在しない」のではなく、「存在を証明出来ないのが科学」であり、科学を超えた存在こそが地球外生物なのではないかと、私は思っています。

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