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2012年9月17日月曜日

【韓国】こ、これは‥韓国経済がマジやばい?※個人的見解

たまにはちょっと真面目に経済のお話。

ついに韓国が日本を抜いた!?

実はこの最近、韓国国債が世界的な格付け会社ムーディーズとS&Pによって格上げされ、日本国債と同等または日本より格上となりました。理由としては北朝鮮のリスクが低減したとか、韓国政府の財政が安定してきたということのようで、韓国メディアはついに日本を抜いた!と大喜びの記事を掲載しています。

で、実際はどうなのかというと、現在、10年物国債の利回りは、日本が0.8%韓国は3.0%です。単純に言えば、同じ元本に対して、韓国国債の方が日本国債より3倍強も多くの利子を得ることが出来るのです。これをもってして、韓国メディアは韓国は日本やアメリカよりスゴイ!と騒いでいるのです。※アメリカは1.87%

この段階で「あれ?」と気付かなかった人がいるかもしれませんので、もう少し他国の数値を見てみましょう。ヨーロッパで比較的安定しているドイツが1.7%イギリスが1.97%。黄色信号が点いているイタリアが5.0%トルコが8.2%。既にレッドカード状態のギリシャが21.0%です。

もうお分かりかと思いますが、安定している国、信用のおける国ほど利回りが低く、破綻する可能性が高くなるほど利回りが高くなっていきます。そりゃそうですよね、破綻しちゃったら元本まで吹っ飛んでしまうんですから、少々高い利子をもらったってそんな国の国債はいりませんよね(笑)。

ということは、日本の0.8%という低い数字は、それだけ日本国債が確実で、それだけ破綻する可能性が低いと市場が見ているという証拠でもあります。単純に言えば韓国国債の3倍強の信用度があるわけです。

※主要国の10年国債の利回りはこちらで確認出来ます。→国際投信投資顧問

格上げの本当の理由

あれれ?なんか‥おかしいですよね?日本の1/3しか信用度のない韓国の国債が、なぜ日本と同等か格上の評価をもらえたのでしょう?この矛盾に気付かないと、大きな損失を被ってしまうことになりますので要注意です。なぜこんなことになるのか、簡単に説明しておきましょう。

ムーディーズやS&Pだって伊達に格付けしているわけではありません。上記のような数字はもちろん、各国の経済や財政状況をつぶさに調査しています。その過程で、韓国についてある一定の結論に達した訳です。これは韓国経済が危ないぞ、と。

もしそうなら本来、韓国国債の格下げをしなければならないはずですが、実際問題として、そんなことをしたって格付け会社にとっては一銭の利益にもならない訳です。でもウソの格付けをするわけにもいかない‥。どうすればいいのか‥。流れがわかりやすいよう、箇条書きでまとめてみます。

  1. 格付け会社が韓国の経済は危ないという確信を持つ。
  2. 顧客である一部の資産階級に情報を流す。※しかし資産階級は動かず
  3. 格付け会社は韓国国債の格上げを発表。※それらしい理由と共に
  4. 一般の投資家は韓国国債の信用度が高まったと買いに動く
  5. 韓国国債の価格が上昇+利回りの低下。
  6. 頃合いを見計らい、資産階級は高値で韓国国債を売却
  7. 格付け会社は韓国国債の格下げを発表。※理由は後付けで何とでもなる
  8. 一般の投資家が売ろうとしても買い手が付かない。
  9. 止め処なく落ちて行く韓国国債の価格+どんどん上昇していく利回り。
  10. 韓国が新規国債の発行をしようとしても売れない。
  11. 国債発行による収入が見込めず財政がひっ迫
  12. あとは野となれ山となれ。

既にこういう筋書きが出来上がっているわけです。


どうなるのか?どうすべきなのか?

とはいえ、格付け会社だって毎回毎回こんなことをしてたら一気に信用を失いますから、私たちはどれが本物の情報でどれが偽物の情報かを見抜かなければなりません。今回はその点、幸か不幸か、私たちは韓国国債が格上げされたと聞いて、あれれ?と感じることの出来る距離にいますが、遠く離れたヨーロッパやアメリカに住んでいる投資家にとって、極東アジアはやっぱり遠い国なのです。権威ある格付け会社の言うことを信用するのが賢明だという判断をしてしまうのです。

もちろん今回の韓国国債の格上げは上記のフローと違い、真っ当な判断の結果かもしれませんが、もしそうでなかった場合、要するに上記フローに則った策略だった場合、韓国経済がとんでもないレベルまで落ちてしまう可能性を排除できません

この状況をどう捉えるかは投資家各自の判断ですが、もし私が投資家なら、早々に手仕舞いしてしまうでしょう。なお、ここでいう投資とは、債券の売買だけに限らず、事業資金としての投資も含みます。

だって、これだけ世界経済が疲弊している時期に、自爆のごとき勢いで落ちて行く韓国を救おうなんていう殊勝な国は、日本を含め、世界中に見当たらないでしょうから‥。ま、いいところIMFくらいでしょうかね(笑)。

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