ページ

2013年10月3日木曜日

ビジネスのフェーズ

【グリーがついに正社員削減に着手】 大阪オフィスを廃止。社員には退職を勧奨
東洋経済ONLINE 2013年10月02日 http://toyokeizai.net/articles/-/20710

ソーシャルゲーム大手のグリーが、ついに正社員の削減に着手する。今年10月末に大阪オフィスを閉鎖。約30人いる社員には、現在、順次退職勧奨が行われている。一部東京本社へ配置転換する社員もいるが、大方の社 員はグリーを去る予定だ。グリーは今夏8つあった海外拠点を半減させているが、国内正社員の削減にメスを入れるのは、今回が初めてとなる。 ‥‥詳しくはこちら
まさに栄枯盛衰、盛者必衰、驕れる者は久しからず。こういう状況を数年前に予想出来た人は少なくなかったはずなのに、結局予想通り、シナリオ通りの道を歩んでいるようで‥‥Mixiしかりですが‥‥。

どんな分野であろうと、1つの成功が10の成功に繋がるなんてことはそうそうないわけで、勢いだけではどうしようもない側面が、まさに露呈したってところでしょうね。ネット上に散らばる情報を読んだところでは、これまた予想通りというか、人的な要因が大きいのではないかと思われます。

ところで、私はビジネスにはそれぞれのフェーズに応じて様々な能力を持った人材が必要になってくると考えています。

  • 創設期: 立ち上げる能力に長けた人物
  • 成長期: 大きく伸ばす能力に長けた人物
  • 安定期: 安定化させる能力に長けた人物
  • 終息期: 終わらせる能力に長けた人物

細かく分ければまだまだいろいろな能力や人物が考えられると思いますが、大まかに分類すればこんな感じでしょうか。創設期や成長期に能力を発揮する人物は話題にもなりやすく、注目度も高いのですが、長期スパンでビジネスを捉えた場合、安定期や終息期に適した人材こそ大事になってくるのではないでしょうか。

そして経営者に求められるのは、こういった全ての能力を身につけることでも、それぞれの能力を持った人物を揃えることではなく、創設期から成長期へ、成長期から安定期へ、そして終息期へというフェーズの切り替え判断の出来る能力ではだろうないかと。

Mixiの場合
例えばMixiですが、株式公開した時点で私は成長期から安定期へのフェーズ移行タイミングだと強く感じました。もしそうであれば、丸ごと大手企業へ譲渡し、大手の力でサービスの安定化を計るという方法も、選択肢として十分にあり得たのではないだろうかと。※結果論ではなく当時考えていたことです。

グリーの場合
グリーに関してはやはり安定期に入るべきタイミングで、「海外進出による拡大=成長と安定」を求めたのが敗因かと考えます。多くのIT企業が海外へ活躍の場を求めるのは当然と言えば当然のシナリオですが、海外進出は創設期並のパワーや瞬発力を必要とします。単に拡大すれば成長し、ひいてはそれが安定に繋がるというような考え、だったかどうかはわかりませんが、もしそうだとすれば辻褄が合うように思えます。

楽天の場合
そういう意味では、いいも悪いも楽天の手法はすごいなぁと感じるわけです。本来なら安定期に入るべきタイミングなのに、旅行業へ、書籍販売へ、電子書籍端末へ、金融へ、物流へと次々新規分野への取り組みを続けることで、成長期を引き延ばしているわけで、これまでの日本企業にはなかった手法ですよね。今後安定期へ向け、いったどんな秘策が出て来るのか、楽しみで仕方ありません。

ということで話の筋がズレまくってしまいましたが、私のようなタイプは安定期や終息期には向きませんね。個人的な好みからしても、創設期の立ち上げに最も興味があります。能力に長けているかどうかは‥‥秘密ですが(^^;。

2013年9月29日日曜日

書籍「資産価値の高い家づくり22の知識」

書籍「資産価値の高い家づくり22の知識」 川瀬太郎&柿内和徳(幻冬舎)

家づくりに取り組む際、家を「資産」として捉え、資産価値を高めるための家づくりのノウハウを専門的な知識をもとに提供している本。写真でおわかりの通り「日本の家はなぜ30年で資産価値が0になるのか?」という割と強烈なキャッチコピーが付けられています。

 家づくりとは、一般的な人であれば一生に一度あるかないかの大事業です。ですが、一般人ではよくわからない専門知識と技術が必要な分野でもあり、それが余計に基準や判断を鈍らせる要因となってしまいます。

この本では、いかに資産価値の高い家づくりをするかに焦点を当ててはいますが、そもそも資産価値の高い家とは何か?といったそもそも論から書かれており、この部分はわかっているようで意外と盲点だったと感じました。

ネタバレになると困るので、どこまで書いていいのかわかりませんが、単純に自説を述べているだけではなく、以下の3つのポリシーに沿った内容が展開されています。

「無駄なコストをカットする」「性能の高い家をつくる」「メンテナンスコストを下げる」

こう並べてみると当たり前のことなのですが、マイホームの夢に浮かれた一般人には、割と耳の痛いポイントなのではないでしょうか。

また、住宅展示場を大きな無駄なコストと捉えているところを見ても、ハウスメーカーの手先としてステルスマーケティングをやっている本ではなさそうです。というより、明らかにハウスメーカーの敵ですね、この本(笑)。

とにかく、マイホーム建築を夢見、考えている方は事前に一読しておくべき一冊だと思われます。建設現場でのチェックポイントまで書かれていますから、決して損な買物ではないでしょう。いや、この本に書かれている知識を駆使することで、数十万どころか、数百万円分のプラス価値ある家を建てられるのではないでしょうか。





■参考URL
ハッピーリッチアカデミーファンサイト参加中
ハイアス&カンパニー株式会社

【レポート】フットケア ソックス『PROTECT iT』

フットケア ソックス『PROTECT iT』

まずこの靴下が何なのかですが、スイスのIntelligent Texture社が、糖尿病患者の足病変を予防するために開発した靴下です。何と米国糖尿病学会(ADA)、英国糖尿病協会、国際糖尿病連合、アメリカ国立衛生研究所(NIH)、米国疾病管理予防センター(CDC)、世界保健機関(WHO)の、全てのガイドラインに則した唯一のソックスなのだとか。

実は私、会社の健康診断及び再検査にて糖尿病と診断され、1年ほど前から通院を続けています。幸い、医師と相談の上、食事療法+運動療法のみで投薬無しでの治療を行っており、少しずつ改善してきてはいるのですが、やはり糖尿病による数々の合併症だけは心配で仕方ありません。

中でも「足が腐って切断に至る‥‥うんぬん」というのが最も現実味があって怖い話であり、 そんなことになったりしなければいいのにと考えながらも、かといって血糖値を下げる以外にどんな対策があるのかわからず、困っていたところでこの製品に出会いました。

まだ履き始めたばかりで強調すべき程の効果はまだわからないのですが、とりあえず現時点での感想をまとめておきます。

・思ってたより丈が長く、ひざ下すぐまですっぽりと包まれる。
・履くのも脱ぐのもとてもスムース。
・締め付け感はなく、とても履き心地がよい。
・肌触りがGOOD。
・履きっぱなしでも足が蒸れ蒸れになりにくい。

靴下だと考えると一足あたりの価格は高いのですが、医療器具だと思えば決して高くはないんですよね。これだけで完璧な対策になるということはないでしょうが、危険性が減り、安全性が高まるのであれば、こんな安心グッズはそうそうないですよね。正直、たかだか靴下なのに。いや、されど靴下‥‥ですね。


■参考URL

フットケアソックス 『プロテクトイット』 ありそうで無かったソックス! 『プロテクトイット』 フットケアソックス PROTECTiT (楽天でご購入)

ソルブのオンラインショップファンサイト参加中

2013年9月28日土曜日

はたグラ

社会人のための有力な転職サイト「リクナビNEXT」が、「働く」をテーマにした「はたグラ」というインフォグラフィックス配信サービスを開始しました。

■はたグラ
http://hatagra.tumblr.com

と書くと、私自身も何が何だかよくわらないのですが(^^;、「インフォグラフィックス」とは、情報・データ・知識を視覚的に表現し、 複雑なデータや概念的情報を分かりやすく伝えるグラフィックスのことで、要するにデータを見た目で表現するってことのようです。

と書くと、改めて紹介するほどのことじゃないじゃん!ていう気もしますが(^^;、ポイントとしては、

  • 単に表やグラフ化するというのではなく、ちゃんとデザイナーが監修しているという点
  • 現代人のキャリアに関するトピックが中心
  • 非営利目的で、 元の作品を改変しないのであれば、転載・再配布化

といったところでしょうか。

で、第一弾として「チームワーク重視の20代、個人主義の40代 働くジェネレーションギャップ」というテーマで、20代と40代の働き方に関する意識の違いをグラフィックス化したものが掲載されていました。
※非営利目的で改変なしなら転載可能ということなので、当ページにも画像を挿入してみました。



これは、日本能率協会グループの「第1回『ビジネスパーソン1000人調査』働き方に関する意識」(2013年6月実施)と、 特定非営利活動法人しごとのみらいの「これまでの経験に関するアンケート調査」(2011年11月実施)をもとに集計されたものだそうです。

確かに調査結果を見るということにおいて、これは見易くわかりやすいと感じますね。自分が見るためというより、誰かに説明する際に便利に使えそうな気がします。

で、内容というか、20代と40代のジェネレーションギャップについては、まぁこんなもんだろうなというのが正直な感想。まだまだ未熟だけど精一杯頑張ってる20代。こんなはずじゃなかったのに!俺は本当はもっと出来るんだ!という40代(笑)。それぞれが回答すればこうなるだろうなという予想の範囲内の結果で、ある意味安心しました。

今後、どんな話題が視覚的に表現されていくのか、楽しみに待ってみましょうか(^^)。


リクナビNEXTキャンペーンに参加中

2013年9月10日火曜日

人生の分岐点

 人は誰でもその人生において、いくつもの分岐点を通過する。二分岐もあれば三分岐も四分岐もあるだろう。もしかしたらUターンなどという分岐があるかもしれない。そして本人が望むと望まざるに係わらず、いつしかそのうちの一つを選び、歩みを進めている。

 数歩歩むごとに別の分岐を選べばよかったのではないかと不安になり、進めば進むほど自らの判断は誤りだったと後悔を重ね、気が付くと前へも後ろへも進めない状態に陥り、脱出しようともがけばもがくほど深みに落ち込んでいく。どれだけポジティブ思考の人でも、一度や二度はこういった経験を持っているのではないだろうか。

 そんな時、取るべき手段はいくつもある。人により、時と状況により選択される手段も決まってくるのだろうが、想像される主なものを抜き出してみると、
  1. とにかくその場でもがいてみる
  2. 少しずつでも前へ進もうとする
  3. いったん分岐点まで戻ってみる
  4. じっとして時が過ぎるのを待つ
こんなところだろうか。

 私の場合は基本的に2を選ぶ。ただし、それでもこれはダメだと思えば1~4以外の手段、5を選択してきた。「目の前に自ら分岐点を作る」だ。そしてそれは、これまでほぼ10年周期で訪れており、20歳、30歳、39歳で私は自ら分岐点を作り、歩むべき方向を決めてきた。

 そして私は今年の9月で49歳を迎える。これまでのパターンでいくとそろそろ自ら分岐点を作る時期に来ている。もちろん過去に拘る必要などさらさらないのだが、いろいろな環境がやはりそうせざるを得ない方向へ進んでいるように感じる。

 とはいえ、どんな分岐先が出て来るのか、私にもまださっぱり見えていない。もしかすると一つの儀礼としてただ通過するだけの分岐点になるかもしれないし、もしかすると全てを転換させることになるかもしれない。ただ、とにかく現状のまま5年10年と流れてしまうことはあり得ないだろう、ということは薄々気が付いている。

 そして、明確などころか、ぼんやりとした理由も方向もわからないまま、「とにかく急がねば」という焦燥感にばかり駆り立てられている今日この頃なのである。

2013年9月8日日曜日

淡路島へ旅行へ行く気まんまんの私

面白い企画を見つけました。「兵庫のお城をめぐるブロガー100人大募集!」


10月~12月に実施される「あいたい兵庫キャンペーン2013」の一環として、「あいたい兵庫・ブロガー100人戦国トリップ」なる企画があり、これは100人のブロガーを募集し、兵庫県内の城を中心とした周辺観光スポットを実際に旅行し、その様子を各自のブログで紹介してもらおうという何とも面白いというか興味津々というか、非常にそそられる内容です。

兵庫県内「阪神・神戸」「播磨」「但馬」「丹波」「淡路」の5つから希望エリアを選ぶのですが、私は誰が何と言おうと「淡路」です。どしても淡路島に行きたいので、申込書の第1希望から第3希望まで全部「淡路」にチェックを入れてしまいました‥‥(^^;。

なぜそこまでして淡路島にこだわるのか。いや、まぁ、そこまで深い理由があるわけではないのですが、あえて列記するなら、
  1. 近くに住んでいながら一度も淡路の地を踏んだことがない
  2. 日本神話では、日本列島のうち最初に出来たのが淡路島である
  3. 洲本城跡を見てみたい。
  4. 伊弉諾神宮、岩樟神社、おのころ島神社を見てみたい
  5. 高速道路通過時にみかけた電波塔をもう一度近くから見てみたい
といったところでしょうか。特に2は「神社検定3級」(一般財団法人日本文化振興財団主催)の私としては、やはり淡路島に行かずして語るなかれと思われる部分であり、こういった機会を利用して念願の地に訪れてみたいなと。

ちなみに現在、既に戦国ブロガーとして選ばれたつもりで計画している1泊2日の行程表は以下の通り。
(松山IC)→淡路ハイウェイオアシス→(淡路IC)→江崎灯台→◎岩樟神社→国営明石海峡公園→あわじ花さじき→◎洲本城跡→洲本アルチザンスクウェア→(宿泊)→淡路ファームパークイングランドの丘→◎おのころ島神社→◎伊弉諾神宮→慶野松原→道の駅うずしお→(淡路島南IC)→(松山IC)
えーと‥とても全部を廻り切れるとも思えません(^^;。だいたいにおいて計画的な旅行なんてしたことのない私には、事前に詳細な行程表を作成するなど、あまりにも負荷が高過ぎます。とりあえずこの行程表を元に、後はその時の気分と体力次第で柔軟な対応を‥‥と考えています(^^;;;。

企画内容の詳細についてはこちらの公式ページをご覧ください。
http://www.hyogo-tourism.jp/shirotabi/recruit/index.html

2013年9月1日日曜日

高齢者事業

読売新聞の2013/8/26付けで、日本郵便の新規事業への取り組み記事が出ていました。
日本郵便が高齢者事業、安否報告や買い物代行
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20130825-OYT1T01078.htm?from=top

 日本郵政グループの日本郵便は、郵便局員が高齢者世帯を訪問し、暮らしぶりを確認したり、買い物代行などを行ったりする生活支援サービス事業を10月から始める。

 高齢者の割合が高い北海道、宮城、山梨、石川、岡山、長崎の6道県の一部地域、計103郵便局で先行的に実施する。2014年4月から地域を順次拡大し、15年4月の全国展開を目指す。

 郵便局員が、郵便や貯金・保険の窓口業務以外を行うのは初めてだ。

 郵便局の営業活動の中で、都市部に住む人が過疎地などで暮らす高齢の両親らの暮らしぶりや、安否を把握したいという需要があることが分かった。日本郵便は、地域に密着した郵便局ネットワークの強みを生かせ、収益の拡大にもつながると判断した。

 新しい生活支援サービスは、郵便局員が、会員となった顧客から依頼された高齢者の自宅を訪問したり、郵便局を会場にした食事会に招いたりして、生活ぶりや健康状態を把握する。その上で、遠くに住む家族など、指定の届け先に月1回、リポートを送る。

 医療機関の紹介や、生活の悩みに24時間いつでも電話で相談に応じるサービスも専門の業者に委託して提供する。会員の基本料金は、月額1000円程度になる見込みだ。

 このほか、流通企業などと提携し、水やコメ、生活必需品などを定期的に自宅に届ける買い物支援や、利用者の健康状態を毎日電話で確認するサービスも受けられる。これらのサービスは追加料金がかかる。
(2013年8月26日08時40分  読売新聞)
これからの日本において、こういうサービスは絶対に必要になってくるはずだし、それを実施する組織として日本郵便は最適かと思われます。元々田舎では郵便局員が無料でやっていたサービスに課金するのか、という声もあるようですが、今後益々増加していくであろう独居老人に対応していくには、有料化することでルールなどを明確にする必要もあるだろうと考えます。

昔はどんな小さな過疎地域にもあった○○商店などのような食料品&生活雑貨店も大型スーパーの進出でほぼ壊滅しており、住み慣れた地元で余生を送りたいという人達の生活難易度は計り知れないものがあります。ITに無縁の彼らにオンラインスーパーの普及なんて別世界のことですし、買物代行はとても助かるのではないでしょか。

実際、うちの実家は小学校の正門前という住宅地としては一等地にあるにもかかわらず、80歳を越えた両親の足で歩いて買物に行ける店が皆無という状況。切実な問題として、これをどう解決すべきなのかと日々頭を悩ましていたりします。

ただ、安否確認を含め、これらサービスの障害になるだろうと思われるのが個人情報保護に関する法律です。本来守るべきは個人のプライバシーなどの人権であるはずなのに、個人情報を守ることに懸命になってしまい、手段が目的になってしまっているという極めてよろしくない法令です。

あとは安否確認をしてくれる身寄りもいないような老人にはどうするのか‥。有料化してしまうと、サービスを依頼していない家庭には、これまで郵便局員が何気なくやっていた安否確認をすることが出来なくなってしまう可能性もあり、なかなか悩ましい側面も見えてきそうです。

また、過疎地に唯一残された郵便局という他地域との窓口がいつ廃止されるのか、ビクビクしている地域も少なくないと聞いたことがあります。このサービスが根付くことになれば、単に老人家庭の買い出しが出来るようになるとか、離れた親族が安否確認を容易に出来るようになるというだけでなく、民営化された日本郵便の全国津々浦々まで伸びたネットワークを維持することにも寄与するのではないかと期待しています。

2013年8月18日日曜日

ブラック企業ってなんだ?!

ブラック企業とは
近頃、ブラック企業という言葉がメディアを賑わせていますが、正直、私はブラック企業の定義がよくわかっていません。当ブログをご覧の皆さんはきちんと理解出来ているでしょうか?

wikipedia によるとブラック企業とは、

広義には入社を勧められない労働搾取企業を指す。労働法やその他の法令に抵触し、またはその可能性があるグレーゾーンな条件での労働を、意図的・恣意的に従業員に強いたり、関係諸法に抵触する可能性がある営業行為や従業員の健康面を無視した極端な長時間労働(サービス残業)を従業員に強いたりする、もしくはパワーハラスメントという暴力的強制を常套手段としながら本来の業務とは無関係な部分で非合理的負担を与える労働を従業員に強いる体質を持つ企業や法人(学校法人、社会福祉法人、官公庁や公営企業、医療機関なども含む)のことを指す。

だそうです。この説明を読むと、「うんそうだ。その通り。それこそがブラック企業だ。」と納得出来るのですが、では、全ての法令に一切抵触せず、グレーゾーンな条件での労働を一切従業員に強いず、長時間労働を強いず、パワハラによる負担を一切与えていない企業や法人って、いったい日本全土でどのくらいあるのでしょうか。

「全てにおいて当社は完全無欠だ!神に誓ってもありえない!」と言い切ることの出来る企業・法人はそれほど多くないのではないでしょうか。私の認識では、企業・法人の規模の大小を問わず、多かれ少なかれ、何がしかのブラック的な部分というのは抱えているように思われます。皆さんの会社や取り引き先、お知り合いの会社はどうでしょうか?

ブラック企業の基準
私はブラック企業があってもいいなんて言ってる訳でも、逆にブラック企業なんてあり得ないと言っている訳でもありません。そんな会社があるなら当然吊るし上げられても仕方ないと思っていますし、ブラック企業撲滅に力を入れるべきだとも考えます。ただ現在、リベラルを自認するマスコミが、ここぞとばかりにブラック企業のあぶり出しと叩きに懸命なように、労働争議発生=ブラック企業などという安易な図式には納得が出来ていないのです。

あくまでも私の感覚ですが、100%のブラック企業なんてほぼ存在していないし、0%のホワイト企業だって存在していない。ほとんどの企業はその中間であるグレー企業であり、その濃淡が99%だったり56%だったり27%だったり‥‥。もちろん明確な基準なんて作れないのですから、例えば60%以上はアウトで30%以下ならOKなんていうラインも実質的に引くことは不可能です。

しかし、実際にマスコミはいくつかの企業を槍玉に挙げてブラック企業だと叩いています。誰でも知っているような大手企業ばかり‥‥。正直、地方の中小企業にどれだけブラックな会社があろうと、恐らくメディアが取り上げることはないでしょう。誰も注目してくれませんからね‥。

ブラック企業の問題点
では、これだけメディアで取り上げられながらも、ブラックと呼ばれる企業が減っていく気配を見せないのはなぜでしょう。言うまでもなく、経営陣と労働者との認識の違いです。仕事に対する意識の違いと言ってもいいかもしれません。

恐ろしいことですが、ブラックと呼ばれる企業経営者の多くは、なぜ自社がブラックと呼ばれなければならないのか理解出来ていませんし、時にはそのことに憤慨していたりします。なぜなら、ブラック企業という視点はあくまでも労働者サイドからのものであり、経営者サイドのものとは明らかに違っているからなのです。

経営者は企業の持てる資源を有効活用し、少しでも多くの利益を出さなければなりません。そのためには経費の節約もしなければならないでしょうし、時には人件費の圧縮も試みなければならないこともあります。ただ、それらは基本的にどの企業も行っていることであり、ライバル企業に勝とうとすれば、圧縮された経費を更に圧縮し、それによって原価を下げ、ライバルより少しでも低い売価設定をということも想定されます。

かといって、そのしわ寄せを力の弱い労働者へ向けられては困るから、労働基準法他各種法令で守らているわけですが、それら法令を守らない場合もあれば、守っているのか守っていなのか判断に困るようなギリギリのところまで削りを入れてきたりします。法令無視の場合はともかく、経営陣としてはビジネスとして至極当然のこと、または仕方ない措置としてそれらを実施していますから、少なくとも外部からブラックだなんて言われる筋合いはない!ということになるのです。

ブラック企業ではない?
ところで、昔から過酷な労働環境と言われながら、ブラック企業としてはそれほど名前の出てこない業界があります。例えば商社や証券業界などです。

それぞれの業界がどう苛酷なのかは今さらここでご紹介はしませんが、なぜこれらの業界がブラック企業として叩かれないのかの理由は明確です。どれだけ過酷な労働環境であろうが労働条件であろうが、出てきた実績に対しては誰もが納得するだけの報酬を支払っているからです。いいか悪いかは別にして、払うべきものをちゃんと払っているから労働者からの文句も出ないし(または少ないし)、逆に周囲からは羨ましがられたりするのです。

そうなんです。現在メディアでブラックとして叩かれている企業の多くは、薄給でこき使っているからという場合がほとんどなのです。本当の意味で労働環境が悪いからではなく、なのにこんな給与で働かせやがって!という不満の現れと見ることが出来ます。

となると最初に引用したwikipediaのブラック企業の説明は十分なものではないということになります。



という長い長い解説を踏まえ、労働者と経営者双方に私なりのアドバイスをまとめてみました。何だかとても偉そうですが(^^;。
労働者へのアドバイス
ネット時代で小さな会社でもそれなりに情報を入手することは出来ますから、事前の情報収集はとても大事です。そのうえで、自分が企業や労働に対して何を求めるのかによって、企業を選びましょう。大きな報酬を望むのであれば自ら進んでブラック企業で働くという選択肢もありです。安定や気楽さを求めるのならよりホワイト寄りの企業選択を。やりたい仕事がそもそもブラック業界であれば、自らが改革の口火を切るくらいの意識が欲しいところ。

いずれにしても、今の時代、就職した企業で定年までずっと働かねばならないという意識を捨て、ダメだと思ったらさっさと次を探すくらいでも私はいいのではないかと思っています。無理して我慢して、結局心や身体を壊してしまっては元も子もありませんからね。ただし、安易な転職の繰り返しは自らを貶めることになる場合もありますので、その点は十分注意を。

経営者へのアドバイス
生まれ付いての経営者という方はともかく、一度でも労働者として仕事をしたことのある方であれば、労働者としての視点もしっかりと持っておいてください。確かに高額な報酬を支払えばブラック企業と呼ばれたりしませんが、なかなか容易でないことは労働者だってわかっています。法令違反はもっての外ですが、多少のグレーくらいなら無茶を言ったりしません。その境目は、あなたが社員に対して見せる人間性次第です。皆で夢を共有してください。皆で夢を追いかけてください。

もしあなたが社員を道具の一つ、帳面上のコストの一つくらいにしか考えていないのであれば、せめて報酬くらいは充分に出してください。不満はたらたらかもしれませんが、少なくともブラック企業と呼ばれる可能性は少なくなるでしょう。

え?それなりの報酬を出す気もないし、ブラック企業と呼ばれようと気にならない?うーん、困りましたね。もしそうなら自らブラック企業と名乗ってください。間違いなく社員の集まりは悪くなると思いますが、もしかしたら面白い社員が集まってくるかも‥‥しれません。

2013年8月16日金曜日

エネルギー保存の法則と家計簿とダイエット

私は生まれ持った典型的な文系人間ですが、理系でなくても、「エネルギー保存の法則」くらいは知っている人も多いのではないでしょうか。

力学的、熱、科学、電気、光などのエネルギーは、それぞれの形態に移り変わるが、エネルギーの総和は変化しない。

例えば1mの高さに持ち上げられたボールの持つ位置エネルギーは、落とすことで空気との摩擦で熱エネルギーに変化したり、ボールが地面に衝突することで熱ネルギーに、ボールが跳ね返ることで位置エネルギーに・・・というようにエネルギーの種類は変化しても、それらの合計は元々ボールが持っていた位置エネルギーに等しいというものです。※適当いい加減な例えですが、主旨は理解してもらえるかと(^^;

もちろんエネルギー保存の法則にもいろいろな見方があるようですが、我々が一般生活で考えるレベルにおいては、上記のような捉え方でそれほど問題はなさそうです。

で、何が言いたいのかというと、これをダイエット、要するに人の体重におきかえて考えれば、体重を減らすためには何をどうすべきなのかが、少し明確に見えてくるのではないか、ということなのです。そしてそれを説明するには、家計簿を用いるのがわかりやすいのではないかと考えたのです。

まず私が立てた仮説は以下の通り。

元々持っているエネルギー(体重)は、入力(食事)と出力(運動や代謝)の差し引きでのみ変動する。

普通に考えれば仮説でも何でもなく、当たり前のことだと思われるのですが、ダイエットに苦労している方は、こんな当たり前のことが理解出来ていないか、理解しようとしていないと思われる節が多々あるのです。だって「水しか飲んでないのに体重が増える」とか、「食事をしなくても体重が減らない」などと、上記仮説を覆す事象を平気で言っているのですから。

ということで一日のエネルギーの入出力を家計簿形式で表記してみることにしました。なお、計算方法がわからないので単位はバラバラなままですし、数値は正確なものではありませんので、予めご了承ください。

前日からの繰り越し分60kg 
品目入エネルギー出エネルギー
朝食350kcal 
通勤(徒歩20分) 80kcal
作業(午前中) 120kcal
昼食520kcal 
作業(午後) 160kcal
3時のおやつ133kcal 
通勤(徒歩20分) 80kcal
夕食1280kcal 
入浴 60kcal
おやつ210kcal 
基礎代謝 1,530kcal
小計60kg+2,493kcal2,030kal
翌日への繰り越し分 60kg+463kcal

エネルギー保存の法則に則れば、このエネルギー簿?の「入エネルギー」の合計と、「出エネルギー」の合計は上記サンプルのように必ずイコールにならねばなりません。逆に言えば、「水しか飲んでないのに体重が増える」ということは、このエネルギー簿が成立せず(左右の合計が合わない)、当然エネルギー保存の法則を否定することになります。

要するに、ダイエットに失敗している人の一部・・・は、物理法則を否定するような無茶な言い訳をして、自分を貶めているだけ、なんですよね。言葉としては極端な表現ですが、冷静にダイエットを成功させるためには、当たり前のことを当たり前に受け止める必要がありそうです。

ということで、仮説は成立したということで、まとめです。

  1. 食べるから太るんだ → 食べなけりゃ太らないんだ
  2. 動かないから痩せないんだ → 動けば痩せるんだ

え?これが結論?はい、これがエネルギー保存の法則と家計簿を活用した、ダイエットに関する結論です。何か新機軸を期待していた人には申し訳ないのですが、「楽して痩せる」とか「食べて痩せる」とか、そんなことは夢物語でしかないってことです。

ちなみに私は、20歳:47kg、25歳:52kg、30歳:55kg、35歳:65kg、40歳:70kg、45歳:75kg、現在(間もなく49歳):62kg、というような状況です。

2013年8月15日木曜日

【Facebook】アカウントは個人名、実名、1つだけ

いまだにというか、Facebookの裾野が広がれば広がるほど、やってはいけないことを平気でやる人が増えて来る。まぁ、当たり前のことと言えばそうなんだけど、中でも法人や団体、グループなどの名義でアカウントを取得してるのが目に付いて仕方ない。

私の友達にはそういう人がいないので、友達でも何でもない人(この場合相手は法人名や団体名だったりするので人という表現が正しいかどうかはわからないが)に、あなたがやっていることはルール違反ですよと、わざわざ忠告するのもなんだかなぁという気がするし。

先日なんて、「法律事務所」名義のアカウントを見つけてビックリ。規約類も読まずにサービスを利用するような法律事務所なんて、何かあっても絶対に依頼したくないぞ(笑)。

ヘルプセンターの記述
Facebookの共同アカウントを作成したり、他の人とFacebookアカウントを共有したりすることはできますか。

Facebookアカウントは個人用です。したがって、共同アカウントは許可されていません。また、1つのメールアドレスでは1つのFacebookアカウントしか登録できません。
それぞれのアカウントは1人の人物のものであるため、弊社ではすべてのユーザーにアカウントで本名を使うことをお願いしています。これにより、つながりを持つ相手が誰であるかを常に知ることができます。
ヘルプセンター > Facebookをはじめましょう > 登録 > アカウントを作成  https://www.facebook.com/help/345121355559712/

例えば私が「松本家」というアカウントを作成し、家族みんなで共有して利用する・・・なんてことはダメなわけです。アカウント=1個人でなければならないため、家族でも許されないのです。

名前に関するポリシーの詳細
Facebookではどんな名前が認められますか。

個人アカウント
Facebookは、ユーザー同士が実名を使って交流するコミュニティです。すべてのユーザーの方に、実名をご登録いただいています。これは、コミュニティの安全を維持するのに役立っています。
(中略)
  • 使用する名前は、クレジットカードや学生証などに記載されている実名でなければなりません。
  • ニックネームは、実名のバリエーションである場合に限り、認められます(ロバートのかわりにボブなど)。
  • アカウントに別の名前(旧姓、ニックネーム、事業で使用している名称など)を表示するには、タイムラインに別名を追加します。
  • タイムラインは個人用ですから、一個人の名前のみ登録できます。
  • 他人や関連のない団体等を名乗ることは禁じられています。
デスクトップヘルプ > アカウントの管理 > アカウント設定  https://www.facebook.com/help/www/112146705538576

私は皆から「よっさん」と呼ばれているからと、アカウント名を「よっさん」にすることは出来ません。その場合は本名で登録後、別名として追加します。また、旧姓などを登録しておきたい場合も同様です。

登録とアカウントのセキュリティ
Facebookでは、利用者に実名および実在の情報を提供していただいています。これを維持するには、利用者の協力が必要です。利用者は登録とアカウントのセキュリティの維持に関連して、以下の点を守ることを弊社に確約するものとします。
  1. Facebookで虚偽の個人情報を提供したり、許可を得ることなく自分以外の人のアカウントを作成することはできません。
  2. 個人用アカウントを複数作成することは認められません。
  3. アカウントが弊社によって停止された場合、弊社の許可なく新たなアカウントを作成することはできません。
  4. 個人用タイムラインを営利目的で利用することはできません。このような目的にはFacebookページを利用するものとします。
(後略)
Facebook利用規約  https://www.facebook.com/legal/terms

私は個人事業主であり、事業名をアカウントにしても個人名と同等だし、営利目的で使うつもりはないからいいのではないかと思われる方がいるかもしれませんが、 ではなぜそこまでして個人名登録を避けなければならないのかと、逆に質問したいですね(笑)。

まとめ
  • Facebookのアカウントはあくまでも本人が個人名で登録。
  • 個人名はクレジットカードや学生証などに記載されている実名。
  • 許されるアカウントは1人に1つのみ。
  • 営利目的の活動はFacebookページを利用。