「夜、爪を切ると親の死に目に会えない」という迷信があります。
これの言わんとするところをネットで調べてみると、偉い先生たちも含め、昔は照明が弱いため、爪以外の部分を傷付けてしまい、そこからばい菌が入って云々・・・という意見ばかり。確たる根拠を基にしたものではなく、恐らくそうであろうというもの。
もちろんその意見を否定するものではありませんが、私はどうにも納得がいきません。確かに暗がりで爪を切るのは危険だし、そこからばい菌が入る可能性もそれなりにあると思われます。昔は今のように安全な爪切り具もなかったでしょうし・・・。でも、もっと危険性の高い行為はいくらでもあるのだから、わざわざ爪切りを取り上げ、長年にわたって言い伝える必要性が私には感じられないのです。
では、いったいこの迷信は何を教訓として伝えようとしているのか・・・。私は自らの経験から、夜爪を切るという行為は「もし~」ではなく「いつも~」ではないかと考えました。
夜は暗くて爪を切りにくいとわかっているのにいつも夜に爪を切るのは、夜にしか爪を切る時間がないから。要するにお天道様の出ている間は仕事なり遊びなりに没頭していて、爪を切るなどという急ぎでない作業をする余裕が取れるのは夜のみということであり、そんな乱れた生活をしていると必ずや体調を崩し、結局親より早死にしてしまうということではないかと。
もう10年以上前ですが、深夜残業や徹夜、休日出勤が当たり前で、ひどい時は週(7日間)の合計睡眠時間が10時間あまりというような生活をしていた頃、深夜というか早朝の暗がりの中、睡眠不足でぼんやりしたまま爪を切りながら、
「ああ、夜に爪を切ると親の死に目に会えないというのは、 こういうことを言うのか。確かにこのまま続けてたら死はもう目の前だな。」
と、一人合点をした次第です。
※結局この後、椎間板ヘルニアを患って2ヶ月半という長期入院をし、またその際にダメージを負った肝臓はいまだに健康診断で毎年異常値を叩き出し続けています・・・。
まぁ、これはあくまでも私個人の体験からくる考えであり、先の意見を覆すほどの強い要素があるわけではありませんが、私としてはこちらの方がしっくりくるのです。
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